2013年8月1日木曜日

Onobori yasu, Okudari yasu (おのぼりやす、おくだりやす) !! Nobody us! @ Atago mountain on 31st July

 7月31日から8月1日に掛けて京都市の西に位置する愛宕山の山頂にある愛宕神社に詣でる行事『千日詣り』に行ってきました。
 京都の何処の家庭のお台所には、火伏せ(防火・鎮火)の神である愛宕神社の『火廼要慎』のお札が貼られており、この『千日詣り』に宵越しで行われる神事に参拝すると千日間の功徳を得るとされるているそうで、毎年大勢の参拝客が訪れるそうです。また3歳未満の子供たちがこの日に参拝すると、一生「火」の災難から逃れるとか。 

  その話を同僚から聞き、教室も休業中とあって「これは行くしかナイ!」と、登山決行。
お天気が気になりながらも登山口のある清滝に京都バスで到着すると、これから上る人、既に下山してきた人など、多くの参拝者が鳥居のある辺りに。ひとまず写真などを取りつつ、一人登山の緊張感を保ちながら進んでゆく。
  表の参道は、宵越しの参拝者の為に頂上までライトが照らされているものの、夕立が今にも来そうな山道は、ぬかるんだ泥と滑りやすくなった石段や間伐材の木のステップで、すれ違う下山者の足元を掬い、「山は一人で登って、一人で降りる」という看板の戒めを更に現実的にさせてくれる。
いつもならA-Donが側にいてくれるので、「倒れたとしても、なんとかなるさ」といった甘えがあったんだ、なんて考えながら進んでいく。
  2.3合目に来たところで先程から聞こえていた遠雷が少し近くなり、小雨が降りだしてきた。
「止めるなら、今なのか」と迷ったものの、途切れる事のない参拝者の行き来に「何とかなるさ。レインコートも持ってきているし。」と先を急ぐ。

薄暗くなり始めた山道で、「おのぼりやす。」「おくだりやす。」の声が響いてくる。
登山・下山の参拝者がお互いを励ます為に、登る者には「お登りやす。」下山者には「お下りやす。」とすれ違う時に言うようで、最初はテレもあってか、小さな声で言っていたのが、そのうち自分への励ましも込めて声を出すのだけれど、たまに逆の事を言ったり、「おきばりやす。」って京都弁の「頑張って」になっていたり。

 『大杉神社』という古木のご神体がまつられたところに到着すると、視界が開けたところに出てくる。そこからは西側半分くらいの京都市内が見える。山に登るのは何が楽しいかといって、普段見ない下界の世界を見下ろす事で、雨は止んだものの霞がかかったような感じでなんとなくにしか見渡せない下界の風景でも、少しモチベーションを上げてくれる。

時計とにらめっこしながら急ぐ道中に、やっとこさ「40/40 おつかれさま」の看板で、頂上に到着したことが分ったんだけれど、『?』

実は神社はその先で、山門をくぐったと思ったら、まださらに奥に階段があり、それを登り切ったところが、愛宕神社の総本社。
小さい頃に何度か、京北町の越畑方面から登ったことがあり、もう二十年程前に、大人になってから初めてこの表参道の石段を歩いた時は、少し感動致しました。

 本殿に到着した時は、小さい頃の記憶の中の愛宕さん神社と目の前の沢山の御神灯が飾られた本殿がオーバーラップして、少しノスタルジックな気分に。
 参拝を済ませ、暑さの為か少し怪しくなった「お握り」を頬張って、下山の準備。

ヘッドライトを着けて、あとは下るのみ。

行く道で見てきた下山者の様に、滑って転んだりとしない様に、慎重に且つ電車に間に合う様にと、急ぎ足で下って行きました。

登山・下山とも汗びっしょりで、これぞ正にDitox!!という感じで、清々しくお参りを済ませました。
楽しかったよ。